生産調整の先
減反廃止に伴い、減反に応じた農家に支払われる10アール当たり7500円の直接支払交付金が廃止される。農家の男性は、今年産で約50万円あった交付金がなくなる。「毎年、今の作付面積で収穫するので精いっぱい。米は利益が少なく、年金で穴埋めして農業をやっているのに追い打ちだ。所得の補償など農家が安心して米を作れる環境づくりを国にお願いしたい」と話す。
では農業をやめたらどうでしょう、とは言ってはいけないのだろうか。 お願いして作っていただくほど米は不足しているのか。
交付金がなくなるので、たくさん作りたい米農家がたくさん作るようになるかもしれないと言われている。 一方、この機会に農業そのものを辞める農家も出てくると言われる。 ずっと調整していたのが崩れたらどうなるのだろう。 調整していた誰かさんは、当然シミュレーション済みなのではないか。 その割には、「わからんねえ」ということばしか聞こえてこない。
長年、つくることに専念すればいいとされてきた高齢の農家にとっては、 間もなく引退というところでとんでもないことになった、と思うのだろうか。
答えのない世界に突入する。